著書は情報ではない。出版不況で、本が売れない。介護の本も売れない。情報はタダで手に入ると思われている。しかし、著書は「情報」なんかじゃない。〈ま、情報を並列しただけの「本」が多いのは事実だが。〉情報は、私によって選ばれ、解釈され、私の体験とクロスして、一つの世界を作る。それが著書だ。読書とは、世界を体験することだ。
● 三好春樹の本
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- 老人介護問題発言(新装版)
●看護職への痛烈な批判、民間デイサービスの七不思議の考察、老病死をめぐる谷川俊太郎、徳永進氏らとの対談などを一挙収録した過激本。「官主導で動かされてきた『介護』の世界に吹き込まれた、現場からの思想的な突風である」(向井承子「週刊読書人」)
● 黙ってはいられない!
発行 2002年4月15日 雲母(きらら)書房
四六判 248頁
本体 1,600+税
(品切れ・重版未定)- 元気がでる介護術
●なぜ介護職はその仕事から足を洗えないのか?人と人の”関わり”のダイナミックスさがこの世界にはあるんです。人を傷つけるのも関係、人を癒すのも関係、直接的にその想像力や感性が問われる世界がここにあります。いい介護がしたい家族、専門職、ボランティアの11の物語をとおして老人介護の幅広さと深さを。三好春樹曰く、自然に人間を癒す力があるように、老いもまた私たちを癒す力を持っているのである。その力によって私たち介護職はずいぶん癒されているのだ。
● 発行 2002年1月11日 岩波書店
新書版 185頁
本体 700円+税- ブリコラージュとしての介護
●いま問われている介護の内実は“社会化”よりも“町内化“、特別養護老人ホーム全室個室化反対の表明から、落合恵子とのラジオ対談や映画評まで載っている、介護問題だけでなく時代や状況に対する最新の発言集。キングコングがのぼった摩天楼に飛行機が突入して歴史の歯車が揺らいでるいま、言葉の内実をチャンと問うていかないと「正義」や「倫理」に足をすくわれてしまう、介護の世界もいっしょ。
● 発行 2001年9月1日 雲母(きらら)書房
B6版 244頁
本体 1,600円+税- 介護が上手くなるための10ヵ条
●なぜ専門職である医者や、看護婦に介護の下手な人が多いのか?それに比べてシロウトのおばちゃんたちに、介護の達人たちがいっぱいいるのは、なぜなのか?三好春樹、曰く、”この本を読めば、専門職でも介護がうまくなる。 いわんやシロウトをや”。近代科学の押し付けではない本当の介護のあり方を説く一冊。
● 発行 2001年9月 関西看護出版
B6版 214頁
本体 1,600+税- 男と女の老いかた講座
●介護現場が生んだ男と女の文化論”、いや、「人生論」とも言ってもいい程の広がり、深さをもつ本。三好春樹の人生観、思想形成を、彼と関わった様々な人たち、出来事をとおして追体験できる。
● 関川夏央 (作家・評論家)
三好春樹は「この世界」の天才だ。同時に「この世界」の苦労人だ。そんな男にして、当然よね、と女たちが思うことにいま気づいた。それがね、実はすごいことなんだ。男たち、この本は読むべし。
● ~ 老いに上手につき合える人、つき合えない人 ~
発行 2001年5月 ビジネス社
四六上製 220頁
本体 1,500+税- 老いの現在進行形
●「老いについて、できたら介護するということについて、吉本さんから話を伺っておきたい、というのは、老人介護の世界に入って以来の私の永年の思いであった。」。三好春樹にとって、すべてはここから始まって、そしてここまできた。どこまで言葉を、思想をひきだせるだろうか?
リハビリ老人「吉本隆明」の、もっとも切実で実感的な「老い」の体験。老人介護の世界で具体例を突きつけながら、新しい理念の展開を実践する希有な理学療法士・三好春樹との実際的で心豊かな老体論。
● ~ 介護の職人、吉本隆明に会いにいく ~
発行 2000年10月 春秋社
四六上製 222頁
本体 1,600円+税- 入浴介護論集
●みんなの一番知りたい、生活リハビリスタイルの風呂の作り方、入浴ケアの方法が、基本的な考え方から設計図までを、親切にも、三好春樹の著作と玉垣均氏の「リハビリ介護」の中から抜粋したものです。どっちが「裏」か「表」かわからない表紙の本だけど、内容は「表」、「裏」なく、実践的でお買い得の本。
● 発行 2000年9月 ブリコラージュ
A5判 125頁
本体 1,500円+税- マンガでわかる関係障害論
●日本の医療・看護・介護の世界を震撼させたベストセラー「関係障害論」が、介護現場での経験をもつ作者によって待望の漫画化!読んで+見て=納得 2倍楽しめる名著の世界。
● 三好 春樹 :著
市川 りんたろう :漫画
発行 2000年7月 雲母(きらら)書房
A5判 144頁
本体 2,000円+税- 生活リハビリ体操
●人の動きの原理から考案した高齢者、障害者のための体操。これまで畳の上での生活を前提にした日本のリハビリは存在しなかった。椅子に座っての肩たたき体操から、床の上でのゴロゴロ体操、ゴソゴソ体操、また、四つ這い、膝立ち、膝歩きまで、人間の7つの基本姿勢と移動方法をイラストでわかりやすく紹介。
● ~ 人が動くということ ~
発行 2000年7月1日 雲母(きらら)書房
A5判上製 288頁
本体 2,500+税- 老人介護 常識の誤り
●オムツをうまく当てることが介護ではない。オムツにしない工夫をすることが介護なのだ。食事介助することが介護ではない。一人で食べるための条件を作ることこそ介護なのだ。近代医学盲信の医師や看護婦たちに鋭い批判の矢を放ちつつ、「介護」の意味と具体的ノウハウを、はじめて一般向けに書き下ろす。
● 発行 2000年2月 新潮社
四六版 244頁
本体 1,500+税- 遊びリテーション学
●生活リハビリ講座プログラムE の内容に、実技だけでなく三好春樹の語り下ろしと三好×上野文規の味のある対談をつけ加えた、老人レクリエーション関係の決定版。
● 関川夏央(作家・評論家)
三好春樹にはじめて会ったのは何年前になるだろう.9年か10年か。とにかく驚いた。リハビリとはこういうものか、と目からウロコがボロボロ落ちた。それから彼の老人観を聞き、深くうなずいた。自分ではそうではないつもりでいたが、やはり私の老人観は、大新聞のそれのように教条的かつ通俗的だったと思い知った。私は、思想家・実践家たる三好春樹に脱帽した。
● 発行 1999年9月 雲母(きらら)書房
A5判上製 288頁
本体 2,500+税- 介護保険がやってきた
●著者たちは介護保険という制度に対してなんの幻想も持っていない。期待もしていないから、逆に声高に批判することもしない。なにしろ制度を生かすも殺すも現場にかかっているのだから。この新しい制度を、寝たきりやボケを支える実践のために使いこなそうじゃないか、というのが本書の主旨である。
● ~ケア現場の見方と使い方~
三好春樹 :監修
矢嶋 嶺、薛 静也、下村恵美子、高口光子 :著
発行 1999年7月15日 雲母(きらら)書房
四六判 255頁
本体 1,800円+税