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介護夜汰話
変えられないものを受け入れる心の静けさを  変えられるものを変えていく勇気を
そしてこの2つを見分ける賢さを

「投降のススメ」
経済優先、いじめ蔓延の日本社会よ / 君たちは包囲されている / 悪業非道を悔いて投降する者は /  経済よりいのち、弱者最優先の / 介護の現場に集合せよ
 (三好春樹)

「武漢日記」より
「一つの国が文明国家であるかどうかの基準は、高層ビルが多いとか、クルマが疾走しているとか、武器が進んでいるとか、軍隊が強いとか、科学技術が発達しているとか、芸術が多彩とか、さらに、派手なイベントができるとか、花火が豪華絢爛とか、おカネの力で世界を豪遊し、世界中のものを買いあさるとか、決してそうしたことがすべてではない。基準はただ一つしかない、それは弱者に接する態度である」
 (方方)

 介護夜汰話

2010 ~
2010年10月  ヤクザの縄張り争いにはウンザリ!
        イマジンでも聞くことにしよう

東アジアの死刑を存続している三流国家同士による”国境問題”=ヤクザの縄張り争いを巡る日本の政治家やマスコミの動きはひどいものである。

まず菅や前原の言う「固有の領土」なんてものはありえない。歴史的領土があるだけだ。そもそも地球上の全てを国境で分割してしまおうというのは、近代国家の仕業である。アフリカや中東の国境を見ればそれがよく判る。民族も宗教も歴史も無視して、ヨーロッパの大国同士の都合でまっすぐの線が引かれている。

東アジアで他に先んじて”近代”という武器を手に入れた日本が勝手に線引きしたのが”固有”の領土なのである。だから朝鮮、中国、アジアへと侵略して人殺しをした日本のその侵略の第一歩だと中国や竹島を巡って韓国が主張するのも一理ある話である。

もっともどこの”領土”になったところで資源が乱開発され自然破壊が起こるのは目に見えている。そんな20世紀的方法はもうやめればいい。どの近代国家にも属さないのが一番いいのだ。南極大陸みたいに。尖閣も竹島も北方四島も国連管理にして世界遺産にするのが最も人類にとっての利益になる。それが21世紀的発想である。

事件そのものの報道も大問題だ。あんな小さな漁船が巡視船にぶつかるなんてのは自殺行為じゃないか。そんなことをするだろうか。権力は何でもするということは、厚労省職員のえん罪でも明らかだというのに、こと外国人相手となると、権力側の言い分をそのまま正しいと信じ込む日本人はどうなっているのか。

権力は嘘をつく。もちろん、中国政府も。どっちも信用しない。ヤクザ同士の争いには加担しないというのが健全なカタギの生活者の道である。日本政府を「弱腰」と批判する連中は、「もっと立派なヤクザになれ」と言ってるようなものだ。近代国家がヤクザをやめることこそが現代の課題である。

しかし、近代国家のヤクザ性を無化していくこと、ヤクザにならない共同性のあり方をイメージしていくこと、それは夢物語に思えてくる。日中両国の反応を見ていると特にそう思える。中国には官製の報道しかないからしょうがない。でも多くの中国人は官製報道なんか信じてないからまだ救いがある。

日本には報道の自由がある、とみんな思っている。その”自由”では「固有の領土」なんかない、という学問的には当り前の意見すら登場しない。海上保安庁の発表を検証しようとする動くすらない。この狭少なナショナリズム!日本がかって国家による集団人殺し=戦争に突入していったのさえ不思議ではない。報道の自由があるという幻想を持った日本のほうがよほど危険ではないか。

こんな状況に絶望しかったときどうするか。まず、ベネディクト=アンダーソンの「想像の共同体」を読む。近代国家を無化する思想がここにはある。ついでジョン・レノンの「イマジン」を流す。この曲、「9.1」の後などでは放送禁止になるという曲である。そんなに危険かよ、と思うが、「宗教も国家もいらない」というつぶやきすら世界は許していないのだ。さらに「幼年期の終わり」(アーサー・C・クラーク)というSFを読む。今までの人間の歴史は幼年期に過ぎないのだ、と考えれば、この状況にも耐えられる気がする。


2009年3月  「問題」をユーモアに変えるコトバの力、文化の力

夕飯にビール飲もうと冷蔵庫 / ドアをあければ本が冷えおり
                 (山口県 大田孝子さん)

2月26日夜放映の「介護百人一首」で紹介された歌です。その本が私の「じいさん、ばあさんの愛しかた」(法研、現在は新潮文庫で「老人介護 じいさん、ばあさんの愛しかた」)だったそうで、司会の小谷あゆみさんも読んでいたので私の名前も出てきました。

ゲストの坂東英二さんも感心してたけど「問題」をユーモアに変えるコトバの力、文化の力を感じますね。こうした介護の現場で読まれていると思うと感無量です。


2010年3月   介護のコトバ

( 2010・03・17 毎日新聞くらしナビ欄 「介護のコトバ」掲載記事)
【 し 】私物 ‐‐‐‐ 「自分」を確認できるもの

「いい老人施設とそうでない所を見分ける方法を教えてください」。介護家族からよく受ける質問である。私の答えはこうだ。まず施設に行ってみること。

行政や第三者評価のデータなんか信用しないで、自分で見て聞いて感じることが大事です、と。だって自分の親の人生を託すんだもの。まず利用者の部屋を見せてもらおう。一番のチェックポイントは、私物がどれだけあるかということだ。

私は全国を講演して歩くのが仕事なので、年間180回もホテルに泊まる。夜中に目が覚めホテルの天井を見て「ここははどこ」と思うことはよくある。自宅ならまわりに私物があるからそんなことはないけれど。

私物が何もなくて、白い天井と壁とシーツだけだったとしたら、老人が「ここはどこ」だけでなく「私は誰」となっても不思議ではあるまい。私物とは「人生をともにしてきたものであり『自分が自分である』ことを確認できる身近で具体的なもの」 (『実用介護事典』講談社)なのである。

しかし私物を置かせてくれない施設は多い。「他の認知症老人が持って行ってトラブルのもとになるから」という理由が最も多い。でもトラプルのない生活なんかないはずだ。

それどころか、迷惑をかけ合うことこそ人間関係の基本ではないのか。母子関係だってそうだ。入所者同士のトラブルこそ、ともに笑ったり泣いたり、けんかしたりする人間関係作りのきっかけにすべきなのだ。

先日、講演先で母親が施設入所している人の話を聞くと、そこでは時計もカレンダーも置かせてくれないという。行政はどんな指導監査をしているのだろう。

「宅老所」という名は使うなとか、自主事業はいっさい認めないなんて指導をしている暇があったら介護の中身をチェックしてくれ。我が故郷だけに情けない。

2010年1月  「なるほど納得介護」の最後の収録

3年間続けてきたNHK教育テレビの「なるほど納得介護」の最後の収録が終わりました。3年で29本もの番組を作ってきました。収録後、NHKのスタッフが私とモデルの土居さんとに“ご苦労さん会”を開いてくれましたが、そのとき取材先などからメッセージを頂いてきてくれました。
なかなか励みになる文章で、ガラにもなくジーンときたりしたので、ヨイショしてもらってることを承知の上で紹介させてもらいます。
通所介護事業所玄玄 藤淵安生
いろ葉 中迎聡子
関東病院 稲川利光
鶴舞乃城 高口光子

--------------------------※ 通所介護事業所玄玄 藤淵安生
3年間にわたる“なるほどなっとく介護”本当にお疲れ様でした。放送が始まると聞いた3年前、僕たちの現場、玄玄のオープンの年でした。「1年間、全10回の予定でNHK]と聞いただけで、とても興奮したのを覚えています。毎回、映像を通して、介護の基本中の基本、とても大事で丁寧な部分をわかりやすく番組にまとめられ、毎回ビデオに録画して周りのみんなと拝見させていただいておりました。

2年目、番組が続くと聞き、僕は三好さんに「認知症についても、三好さんの番組で企画してください」と、お願いしました。
3年目、「三好さんがNHKで認知症について話すのは無理なんだろうなぁ」と思っていたら、なんと認知症についての番組が企画されました。
それだけでも、僕の念願だったのですが、取材先として、僕たちの現場、玄玄を取材していただき、少しでも番組に協力できたことは、本当に一生の記念ですし、大変誇りに思っています。三好さんは執筆、講演などを通じて、なんにもできない僕たちでも今日からできること、お年寄りにやっちゃダメなこと、そのヒントをたくさんくださっています。

そしてその日々の小さなことの積み重ねが、実は介護、お年寄りには大変重要なことなんだよと教えてくださっています。これは全国の、僕たち介護現場にいる者にとって、大きな励みになっています。また、この3年間さらに多くの人にブラウン管を通して伝えられたことは、介護職はもちろん、多くの介護されているご家族にとっても大きな力になっていると思います。

ちなみに”徘徊”ではなく“歩き回り”で取材された“青木一郎さん”のご家族の声かけが、メチャメチャうまくなりました。番組の影響だと思います。娘さんが「青木さ~ん、帽子忘れとるよ~」とよく言っています。

番組は終わりますが、また今後も、三好さんのさらなるご活躍、ご健康を心よりお祈りいたしております。重ね重ね、本当に3年間お疲れ様でした!それでは、僕はまた、介護の音の中に潜ろうと思います。
ありがとうございました。

--------------------------※ いろ葉 中迎聡子
思えば10年前、介護の「か」の字も何も知らない、現場をイメージすらできない研修中に「三好春樹イズム」を1ヶ月間延々と学ばされました。私にとって「三好春樹」は遠い遠いリアルではない存在でした。

一年後、「三好春樹が鹿児島に来るぞ!」と田上先生に言われた私は、思わず「えっ、三好春樹って生きているんですか?」と驚いたのを今でも鮮明に覚えています。

偶然にも私の誕生日に三好さんは鹿児島に来ることになっており、「記念にリアル三好春樹の話を聞いてみよう。」とセミナーに行くことにしました。その頃の私は「施設介護」に納得できず、この業界から足を洗おうと考えていましたが、三好さんの話がポカリスエットのように身体に心地よくしみわたり、もう少し頑張ってみようとエネルギーチャージされました。

それから今日まで、三好さんの話を何度も聞きましたが、時代が変わろうとも制度が変わろうとも、いつでもどこでも誰にも三好さんは同じことをずっと言っています。そして、そんな三好さんが天下のNHKから、変わらない三好春樹イズムを発信し続けてくれました。私と同じようにに、三好さんの話を聞いて、「もう少し頑張ろう。」「なるほど~。なっとく~。」と思う人がたくさんいたことだと思います。

お願いです!
何のしばりもない?!三好さんが、現場で戦っている私たちの盾となって、これからも発信し続けてください。
本当に3年間ご苦労様でした。

--------------------------※ 関東病院 稲川利光
三好さん、土居さん
「なるほどなっとく介護」、3年間ほんとにお疲れ様でした。この番組を見て、どれだけ多くの方々が元気を掴んだことでしょうう。生きる勇気を得たことでしょう。偉大な功績に乾杯!です。よくしゃべる三好さん。黙っていても絵になる土居さん・・・絶妙なコンビでしたね。僕も出させてもらって、ほんとにありがたかったです。番組の中で、懸命に生きる方々の思いに触れ、大いに感動しました。ほんとにお疲れ様でした。

またどこかで一杯やりましょう!ちなみに余談ですが・・・ポン寿司に使う計量カップ、あの細長いタイプの計量カップですが、正月に帰省したら、博多のおふくろが20個ほど溜めていて、お土産にくれました。昨年の盆に帰省した時もくれました。
近所のスーパーで買う洗剤はあの細長タイプの計量カップがついた洗剤で、なぜか、うちのかみさんもそれを使うようになって、あの細長タイプの計量カップを溜めています。今、僕の机の引き出しには60個以上の細長タイプの計量カップがありますが、未だに、あの、感動のお寿司は作れていません。そのとき、が必要なのでしょう。

また、同名半盲の患者さん用のミラー帽子は「特許が取れるぞど!」とワクワクしました。番組の後、出演されたご夫婦にはご迷惑かと思いましたが、期待を込めて、ぜひ使っていただくようお送りしました。奥様からは「そううまくいきません、でもほんとにありがとう」と暖かな返事を頂きました。さらなる研究が必要です。
・・・いろんなことを学びました。三好さん、土居さん、ほんとにありがとう。これからも、よろしくお願いしますね。ではまた。

--------------------------※ 鶴舞乃城 高口光子
介護界のドラエモン 三好春樹さま
このたびは、なるほどなっとく介護のお仕事お疲れ様でした!
あのあきっぽい三好さんがなんと☆三年間も続けられたのですね!
介護現場の片スミで、”これでいいのかなぁ”・・・と悩んでいた介護職たちが
”あの三好さんがNHKで言ってる・やってるンだから!
きっと大丈夫!!よし、やってみよう!”と、どれだけ勇気をいただいたことでしょう
本当にありがとうございます

また、私自身も、あの三好さんがメイクさんと一緒に髪の毛ひとつとっても、少ないものを多く見せる・・・人知れない努力をしていることにあらためて人は努力だと教えられました
これからも、身体を大切にして現場の元気のためによろしくお願いします

介護界のトラサン 土居新幸様
三好さんの我がままにこれほど味わい深く今まで付き合うことのできた土居さん
このたびは慣れないTVなんて日のあたるお仕事お疲れ様でした
画面で見る土居さんのややうつむき加減のその横顔に介護の哲学を感じた人も多かった・・・かもしれません
なんといっても、芸能界広しといえども便器にあんなにもっともらしく座ることのできる人は土居さんをおいて私は見た事ありません
淋しがり屋の三好さんの友達は大変だと思いますが今日まで続けられたのは土居さんのおかげです
ぜひ、これからも寝返り・起き上り・便器にすわれば日本一!の土居さんでこれからもよろしく!

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金と嘘と暴力で作った原発に さよならを
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